セルフラブとは? 基礎知識と実践方法

セルフラブとは? 基礎知識と実践方法
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セルフラブとは?

セルフラブとは、「自分を大切にし、ありのままを受け入れること」です。
心理学では、自己肯定感や自己受容と深く関わっているとされています。
セルフラブを身につけると、自分に思いやりをもてるようになり、周りの人にもやさしく接しやすくなります。

セルフラブとナルシシズムの違い

セルフラブは、他者に対して接するのと同じように、自分に対しても尊重する視点を大切にします。対してナルシシズムは、自分を過大評価し、他者の気持ちを見落としやすい傾向を指します。

つまり、セルフラブは「みんなが心地よくいられる関係づくり」を目指すのに対し、ナルシシズムは「自分を優先しすぎる」点で異なるのです。

セルフラブを意識することで、どんなメリットがあるの

セルフラブが根づくと、心の安定やストレスへの耐性が高まり、仕事や勉強、そして日々の暮らしがよりスムーズになります。自分を大切にする姿勢が身につくと、必要に応じて「ノー」と言う勇気も出てきます。その結果、人間関係も健全になりやすいと多くの研究が報告しています。

どうして今、セルフラブが注目されているの?

自己愛については古くからさまざまな議論がありましたが、カール・ロジャースの「無条件の自己受容」やエーリッヒ・フロムの「まず自分を愛そう」という考えによって、その重要性が見直されてきました。また、マズローの欲求階層説でも、自分を認められることが成長のステップになると示唆されています。今の時代、メンタルヘルスへの関心が高まる中で、セルフラブはより必要とされている概念なのです。

どうやってセルフラブを実践するの

セルフラブを身につけるために、まずは毎日の生活習慣を整えることから始めてみましょう。十分な睡眠、栄養バランスのとれた食事、ちょっとした運動でも気分は変わります。さらに、瞑想やマインドフルネスで自分の気持ちに気づき、アファメーション(肯定的な言葉をかける練習)やジャーナリング(日記を書く)を習慣にするのもおすすめです。

「そんなカンタンなことで身につくの?」とお考えの方もいるかもしれませんが、こうした規則正しく、安定した生活こそがすべての基礎になります。

また、ジャーナリングや瞑想といったワークを通して、自分をありのままに認識することができます。そして、その認識を通じて、自分の傾向をよく知流と同時に、良い悪いといった評価をすることなく、自分を受け入れてあげることで、セルフラブは自然と育まれていくのです。

また、何よりもセルフラブを実践していく中で大事なのは、無理せず少しずつ続けることです。仮にうまくいかない日があっても、自分を責めずにやさしく労わってあげてください。

また、SNSで「#selflove」と検索すると、多くの人の体験やアイデアに触れられます。ただし、ほかの人の“キラキラした”投稿を見て落ち込んでしまうなら、少し距離を置くのも一つの手。大事なのは、自分のペースや価値観を優先することです。

「セルフラブ」をさらに深めたい人へ

クリスティン・ネフ(セルフコンパッションの研究で知られる心理学者)や、ブレネー・ブラウン(“弱さ”や“恥”についての研究で有名)の著書は、セルフラブを学ぶうえで参考になります。また、自己肯定感と健康や仕事などの成果を関連づけたロビンスとオルトの研究も、セルフラブを理解するうえで有益です。

おわりに

セルフラブは自分の心身をいたわるだけでなく、周りの人たちとのコミュニケーションや社会全体のあり方にもプラスの影響を与える可能性があります。SNSやジェンダー、世代間の違いをふまえながら、セルフラブの考え方が広がることで、一人ひとりがより自分らしく生きられる社会づくりにつながるでしょう。


疲れているときこそ、自分を大切にする姿勢が大切です。どうか無理をせず、少しずつセルフラブを日々の習慣に取り入れてみてください。

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