古希(こき)は、70歳の節目を祝う長寿祝いです。親や祖父母がその年を迎えると知って、「何かお祝いをしたい」と考え始める方もいるでしょう。いつ集まろうか、何を贈ろうか。家族で相談するうちに、しばらく聞いていなかった本人の希望がわかることもあります。
古希には年齢の数え方や紫色にまつわる慣習がありますが、お祝いの主役は身近なその人です。好きな食事を囲む、思い出の写真を一緒に眺める、いつもの服に合う贈り物を選ぶ。そんな祝い方を考えるために、まずは古希の意味から見ていきましょう。
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古希の由来は、杜甫の詩にある言葉
「古希」という呼び名は、唐の詩人・杜甫の「曲江二首」にある「人生七十古来稀」という一節に由来します。70歳まで生きることは昔からまれだ、という意味の言葉です。「古稀」と書くこともあり、どちらも「こき」と読みます。
この言葉が生まれた時代から長い年月を経て、70歳を祝う呼び名として受け継がれてきました。いま古希を迎える人の暮らしぶりはさまざまです。仕事を続けている人も、趣味を楽しんでいる人もいます。年齢から祝い方を決める前に、ふだんどんな時間を楽しんでいるのかを思い浮かべてみたいですね。
数え年と満年齢、古希はいつ祝う?
古希はもともと、数え年の70歳で祝う習慣でした。数え年は、生まれた年を1歳とし、元日を迎えるごとに一つ年を重ねる数え方です。近年は、生まれたときを0歳とし、誕生日ごとに年を重ねる満年齢で、70歳の節目を祝うことも多くなっています。
2026年に古希を祝うときの生まれ年は、次のとおりです。
| 祝い方 | 2026年の対象 | 年齢の基準 |
|---|---|---|
| 満70歳で祝う | 1956年生まれ | 2026年の誕生日に70歳を迎える |
| 数え年70歳で祝う | 1957年生まれ | 生まれた年を1歳とし、元日ごとに1歳を加える |
どちらの数え方にするかは、本人や家族の習慣に合わせて決められます。日取りも誕生日当日に限りません。家族が集まりやすい連休や、お正月、敬老の日にお祝いする方法もあります。
たとえば誕生日は電話で「おめでとう」を伝え、みんなが帰省する日に食事会を開く、という形です。「今度帰ったら、お祝いに何か食べに行かない?」と声をかけてみると、行きたかった店の話が聞けるかもしれません。
一緒に過ごす時間を、お祝いに
食事会なら、特別なコースを予約するほかに、本人が昔から好きな店へ行く楽しみもあります。家で集まるなら、好物を取り寄せたり、家族が料理を用意したりして、主役にはゆっくり席についてもらいましょう。いつも料理を振る舞ってくれる人へ、今日は家族からごちそうする。そんな一日も素敵です。
食後には、昔のアルバムを開いてみませんか。子どもが小さかった頃の旅行や、若い日の家族写真。「この宿まで道に迷ったんだよ」と話してもらうと、写真には写っていない出来事も見えてきます。

遠くに住んでいて集まれないときは、贈り物に手紙を添えたり、都合の合う時間にビデオ通話をしたりする方法もあります。送った花を飾ったところを見せてもらう、届いた包みを一緒に開ける。離れていても、お祝いの品を話題に会話を楽しめそうです。
古希の贈り物は、ふだんの好みから
古希祝いには、紫色を取り入れた品がよく選ばれます。ただ、色だけで探すと、相手が使わないものに決まってしまうことも。いつも着ている服や、好きだと話していた食べ物から考えると、贈りたいものが浮かびやすくなります。
| ふだんの楽しみ | 贈り物の例 | 選ぶ手がかり |
|---|---|---|
| 服や小物を選ぶこと | ストール、バッグなど | よく身につける色や素材 |
| おいしいものを食べること | 好物のお取り寄せ、食事の招待 | 好きな味と、食べる人数に合う量 |
| 写真を眺めること | 家族写真をまとめたアルバム | 一緒に出かけた場所や節目の写真 |
| 出かけること | 行きたかった場所へのお誘い | 本人が話していた行き先や予定 |
紫は、花や包装のリボンに少し添える方法もあります。贈り物そのものは本人の好きな色を選び、古希らしさは包み方で楽しむのもよさそうです。ちゃんちゃんこを着た記念写真を考えているなら、本人が着てみたいかを聞いておくと、当日も一緒に楽しめます。
ふだんからストールを使う人へ
ラベンダー色のストールを、古希の掛け紙で
パシュミナコレクションの古希祝い用ストールは、紫の濃淡を楽しめるレーヨン100%の一枚です。幅45cm、長さ180cmで、化粧箱に古希祝い用の掛け紙をかけて届きます。
家庭での洗濯は避ける指定があり、手入れにはクリーニングが必要です。包装の変更はできず、注文後の商品・届け先・届け日時の変更も受け付けない案内なので、贈る予定に合うか確かめて選びましょう。価格や在庫、送料は販売ページで確認できます。
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予算とのしは、贈り方の参考に
贈り物の予算に迷ったとき、ギフト事業者のリンベルが紹介している目安は、父母へ2万〜3万円、祖父母へ1万〜2万円ほどです。同社の案内の一例で、お祝いの金額を一律に決めるものではありません。
兄弟姉妹で一つの品を贈るなら、先に合わせる金額を話しておくと選びやすくなります。食事会も予定している場合は、料理や会場の費用を含めた総額で考えましょう。品物に手紙や写真を添えるお祝いもあり、金額だけで気持ちの大きさが決まるわけではありません。
改まった形でのし紙を付けるなら、繰り返しのお祝いに使う蝶結びの水引きが一般的です。表書きは「古希御祝」、その下に贈り主の名前を書きます。
思い出を添えて、おめでとうを伝える
贈り物に添える言葉は、ふだん話す調子で書いてみると、その人に向けた一枚になります。「古希おめでとう」に、覚えている出来事や、これから一緒にしたいことを添えてみませんか。
親へのメッセージなら、たとえばこんな言葉を。
古希おめでとう。引っ越したばかりの頃、荷ほどきを手伝いに来てくれてありがとう。あの日一緒に食べたおそば、おいしかったね。今度は私がごちそうするので、また一緒に行こうね。
祖父母には、子どもの頃の思い出を添えるのもよいでしょう。
古希おめでとう。夏休みに一緒に育てた朝顔のことを、今もよく覚えています。帰省したら、今年の庭も見せてね。会える日を楽しみにしています。
恩師など、改まった相手への一例です。
古希を迎えられましたこと、心よりお祝い申し上げます。進路に迷っていたとき、時間をかけて話を聞いてくださったことに、今も感謝しています。またお目にかかって、近況をご報告できれば幸いです。
言葉が浮かばなければ、昔の写真を一枚眺めてみるのもよさそうです。その日に何を話したか、どこへ寄り道したか。思い出したことを手紙に書いて、お祝いの席で写真と一緒に渡してみてはいかがでしょうか。

