助けてほしいけれど、何をどこまで頼めばよいか分からない。応援してもらっている人を見ると、自分との違いが気になることもあるでしょう。頼み方を考えるほど、声をかけにくくなるかもしれません。
応援には、話を聞く、作業を手伝う、発表を見に来るなど、いろいろな関わり方があります。この記事では、日常の頼みごとや、お礼を伝えるときの工夫を考えます。相手が応じるかどうかは、都合や関心にもよるため、同じ言い方で同じ反応が返るとは限りません。
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何を応援してほしいか、話せるところから伝える
「応援してほしい」と思ったとき、どんな関わりを望んでいるでしょうか。助言を聞きたいのか、一緒に作業してほしいのか、途中の話を聞いてほしいのか。分かっている範囲を伝えると、相手も何を頼まれているのかを確かめられます。
たとえば、発表を控えているなら「最初の一分を聞いて、内容が伝わるか教えてもらえますか」と頼む方法があります。気持ちを聞いてほしい場面なら、「まだ答えは出ていないけれど、少し話を聞いてほしい」と伝えてもよいでしょう。
困っていることを整理できないときは、「何から考えればよいか分からないので、一緒に整理してもらえませんか」と、そのまま相談できます。自分だけで十分に進められたことを、助けを求める条件にする必要はありません。
相手が引き受ける範囲を相談する
資料を見てもらいたいなら、どの部分を、いつまでに見てほしいかを添えると、頼みごとの内容が具体的になります。仕事を分担する場合は、担当する範囲や締切を、関係する人と確認しておきたいですね。
友人へのお願いなら、相手が返事を考える時間も含めて相談できます。「今週末までに一ページだけ見てもらえそう?」と尋ね、「今週は難しい」という返事なら、ほかの方法を考えられます。相手が一部だけなら引き受けられることもあるでしょう。
| 頼みたいこと | 伝え方の例 |
|---|---|
| 資料の感想を聞く | この一ページを読んで、説明が分かりにくいところを教えてもらえますか。 |
| 考えを整理する | どこから考えるか迷っています。少し話しながら整理するのを手伝ってもらえますか。 |
| 話を聞いてもらう | 今日は、いま考えていることを聞いてほしいです。少し話せる時間はありますか。 |
| 進め方を相談する | 今の分担では締切に間に合いません。作業の範囲か担当を相談できますか。 |
難しいことまで「大丈夫」と言う必要はありません。予定や作業に間に合わないなら、その事情を伝えて調整する相談ができます。自分の希望と、相手が引き受けられる範囲の両方を確かめるためのやり取りです。
助けてもらった後は、感じたことを言葉にする
助けが役に立ったときは、「読んでもらえて助かりました」「話を聞いてくれてありがとう」と、感じたことを伝えてはいかがでしょうか。「指摘してもらった見出しを直しました」のように、実際に役立ったところを添えるのも自然です。
まだ経過を話すほど進んでいなくても、お礼を伝えることはできます。成果を出したり、次に試す日を約束したりしないと、感謝を伝えられないわけではありません。
もらった助言を採用しないこともあるでしょう。その場合は、「提案ありがとう。今回は別の方法で試してみます」と伝える選択があります。感謝の気持ちと、どの方法を選ぶかは分けて考えられます。
言葉の選び方を読みたい方へ
説明やほめ方を扱う一冊
岡本純子さんの『世界最高の伝え方』(東洋経済新報社)は、ほめ方や説明・指示などを扱う本です。頼みごとに限らず、日常の言葉選びを考えたい方は、出版社の目次から関心のある章を確かめられます。この記事の会話例は編集部によるもので、本からの引用ではありません。
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応援する側も、できることを選ぶ
自分が誰かを応援するときは、相手がどんな助けを望んでいるかを尋ねてみませんか。「話を聞くことならできる」「資料を全部読む時間はないけれど、冒頭なら見られる」と、今できる範囲を伝えられます。
相手が立ち止まっていても、理由を聞く前に「やる気がない」と決めることは避けたいですね。手順が合わない、時間を取れない、続けるか迷っているなど、こちらからは分からない事情があるかもしれません。助言を増やす前に、何を話したいのか確かめる方法もあります。
お礼や進捗報告を、支援を続けるための試験にしないことも大切です。一方で、手伝う側が疲れているなら、関わる時間や範囲を変える相談ができます。どちらかだけが無理を続ける形になっていないか、必要に応じて話し合いたいですね。
気遣いが負担になっていると感じるときは、次の記事も参考になります。
反応が少なくても、自分を決めつけない
頼みごとを断られたり、期待した反応がなかったりすると、寂しく感じることもあるでしょう。ただ、その返事だけで「自分は応援されない人だ」と判断することはできません。相手の都合や、今回頼んだ内容との相性もあります。
別の人に相談する、担当を調整する、ひとまず休むなど、その場に合う方法を考えられます。助けが必要な状態は、一度断られたからといってなくなるものではありません。
応援してもらうために、いつも明るく振る舞ったり、すべての助言に従ったりする必要はありません。話せるところから相談し、相手の返事も聞きながら、互いに無理のない関わり方を探していきたいですね。

