「やりたいことは何ですか」と聞かれると、急に言葉が出なくなる。転職、副業、学び直し、趣味。気になるものはいくつかあっても、自分の答えとして選ぶとなると重くなります。
そんな時に、いきなり天職や使命を探そうとすると動けなくなります。最初に決めるのは、次の休日に試す一つです。
候補を増やしすぎる前に、試し、残すか決める流れを作ります。読み終えた時に残すのは、今日書ける三行と、次の休日に試す一つです。
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答えを急ぐ前に、今の疲れを確認する
何も浮かばない時は、才能の問題と決める前に、今の生活を見ます。仕事、家事、人間関係、スマホ、断れない予定で毎日が埋まっていると、新しい候補まで考えにくくなります。
やる気を出す前に、今の体力を確認します。眠れているか、食べられているか、休む日があるか。生活の土台が崩れているなら、やりたいこと探しはいったん置き、疲れを抜く日を作ります。下の表では、今の状態に近い行から最初の対応を選べます。
| 今の状態 | 起きやすいこと | 最初にすること |
|---|---|---|
| 疲れがたまっている | 何を考えても面倒になる | 睡眠、食事、休む日を確保する |
| 予定が詰まっている | 新しい候補まで負担になる | やめる予定を一つ決める |
| 周りの期待が強い | 自分の希望を後回しにする | 断れない役割を書き出す |
| 失敗が怖い | 興味があっても始められない | 一回だけ試せる形にする |
| 情報を見すぎている | 他人の成功例と比べる | 検索を止めて手を動かす |
疲れの出方が分かったら、前向きな夢を無理に探さず、減らしたい時間を見る順番へ進みます。
減らしたい時間から候補を出す
好きなことがすぐに出ない時は、減らしたい時間を書きます。しんどい時間には、自分が本当は欲しかった条件が出てきます。
急かされ続けるのが苦しいなら、自分のペースで考える時間が欲しい状態です。人前で評価される場がつらいなら、一人で試せる活動のほうが始めやすくなります。下の表では、減らしたい時間を、欲しかった条件と一回試せる候補に分けました。近い行から見ると、候補を一回試せる形にしやすくなります。
| 減らしたい時間 | 欲しかった条件 | 試せる候補 |
|---|---|---|
| 急かされ続ける時間 | 自分のペースで考えたい | 調べる、書く、作る |
| 人前で評価される時間 | 安心して試したい | 一人で練習する、少人数で始める |
| 予定が詰まった休日 | 回復する時間を残したい | 家でできる趣味、短い学び |
| 誰かに決められる時間 | 自分で選びたい | 一人で行く場所、自由度の高い活動 |
| 同じ作業だけが続く時間 | 工夫できる時間が欲しい | 企画、改善、ものづくり |
この段階の候補は、立派でなくても始められます。本屋に行く、台所を使いやすくする、短い文章を書く。生活の中で一回試せる形にします。
気になるものと疲れにくいものを分ける
次に、気になるものと、疲れにくい行動を分けて書きます。気になるものは、つい調べてしまう分野です。疲れにくい行動は、終わった後にぐったりしにくい作業を指します。下の表では、三つの欄に分けました。全部を埋めようとせず、書ける欄から始めます。
| 書く欄 | 問いかけ | 例 |
|---|---|---|
| 気になるもの | 気づくと調べているものは何か | 心理、暮らし、文章、植物、旅行 |
| 疲れにくいもの | 続けても消耗しにくい作業は何か | 聞く、まとめる、作る、続ける |
| 増やしたい時間 | どんな時間があると楽になるか | 静けさ、自由、つながり、学び |
三つ全部が重ならなくても始められます。最初は「気になるもの」と「疲れにくい作業」が二つ重なれば、候補です。心理が気になり、人の話を聞くことが苦になりにくいなら、読書会に出る、相談内容をメモにまとめる、といった試し方があります。
やりたいことを人生全体の方向として考えたい時は、自己実現の記事も参考になります。まずはこのページの三行メモを作り、その後で大きな方向を見ます。
三行メモができると、過去の経験も候補作りに使えます。昔の出来事をそのまま再開しなくても、候補は作れます。今の生活に入る大きさへ変えていきます。
過去の経験は、楽だった理由まで確認する
過去を振り返る時は、結果だけで決めません。楽しかった出来事の中で、どこが楽だったのかを確認します。文化祭なら、企画、役割分担、準備の段取り、人と作る時間のどれだったのか。そこが分かると、今の候補に移しやすくなります。
| 過去の出来事 | 確かめること | 今の候補 |
|---|---|---|
| 文化祭の準備が楽しかった | 企画か、人と作る時間か | 編集、イベント、制作 |
| 友人の相談に乗ることが多かった | 聞くことか、整理して返すことか | 対話、メモ作成、発信 |
| 旅行計画が好きだった | 調べることか、予定を組むことか | 旅、情報整理、プラン作成 |
| 資料作りに集中できた | 説明か、見た目を作ることか | ライティング、デザイン、資料作成 |
| 料理を続けられた | 段取りか、手を動かすことか | 暮らし、ものづくり、食の発信 |
同じ出来事でも、楽しかった理由は人によって違います。旅行なら、行くこと、計画を立てること、写真を撮ること、誰かを案内することのどれだったのかを分けます。候補が見えたら、頭の中で回し続けず、いったん三行に置きます。
候補を外に出す道具
頭の中で回っている候補を三行で置いてみる
やりたいことが分からない時は、考え続けるほど候補が重くなります。減らしたい時間、気になるもの、次に試す一つを同じページに書き、次の休日の予定を一つ決めます。
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候補がいくつか出たら、頭の中だけに置かず、三行にします。減らしたい時間、気になるもの、次に試す一つ。この三つだけを書きます。下の表では、三行メモにした時の例を並べました。自分の状況に近い行を一つ選びます。
| 減らしたい時間 | 気になるもの | 次に試す一つ |
|---|---|---|
| 急かされる予定 | 文章、本屋 | 次の休日に本屋で一冊選ぶ |
| スマホを流す時間 | 暮らし、道具 | 台所の一角を十五分片づける |
| 人に合わせすぎる時間 | 一人で行く場所 | 半日だけ自分で行き先を決める |
| 予定で埋まる休日 | 休む時間 | 午後を空けて家で過ごす |
一回だけ試して残すか決める
候補は、30分から一回で試せる大きさにします。資格なら、講座へ申し込む前に入門書を一章だけ読む。運動なら、ジムに入る前に10分歩く。副業なら、短い記事や作品を一つ作ります。
終わった後は、楽だったか、疲れすぎなかったか、また触れたいかを書きます。合わなかった候補も無駄にはなりません。合わない理由が分かると、次に試す候補が絞れます。下の表では、候補を短く試す方法と、終わった後に見る点を並べました。
| 候補 | 短く試す方法 | 終わった後に確認すること |
|---|---|---|
| 文章を書く | 三日だけ短いメモを書く | 書く前後の気分、公開したいか |
| 勉強する | 入門書を一章だけ読む | 読んだ後も知りたいことが残るか |
| 運動する | 10分歩く、体験に行く | 帰宅後の体と気分 |
| 人と関わる | 見学や単発イベントに行く | 疲れ方、また会いたいか |
| ものを作る | 家にある道具で一つ作る | 作業中に時間を忘れるか |
疲れが強い日は探さない
眠れない、食欲が落ちている、気分の落ち込みが続く、仕事や家事に手がつかない。そんな時にやりたいことを探すと、何も浮かばない自分を責めやすいです。
心身の不調が強い日は、候補探しを休みます。まずは睡眠と食事を戻し、予定を減らします。安心できる人に話すことも選択肢です。生活が落ち着いたあとで考えても遅くありません。
今日やるなら、三行だけ書く
今日できることは一つです。紙やメモアプリに、減らしたい時間、気になるもの、次の休日に試す一つを書きます。
最初の一歩は、引き返しやすい形で始めます。たとえば、次の休日に本屋へ行く、10分歩く、三日だけメモを書く。そのくらいなら、自分に合うものと合わないものが分かってきます。

