人とうまく話せない時の考え方

人とうまく話せない時の考え方

返事が浮かばない。沈黙が怖い。話したあとに「あの言い方は変だったかも」と何度も思い返す。そんな日が続くと、自分の会話力が足りないせいだと考えがちです。

ただ、言葉が出ない背景には、話し方以外の条件もあります。寝不足や疲れがある日、相手に気を使う関係、大人数の場、過去に否定された経験がある場面では、ふだん言える言葉まで出にくくなります。

ここからは、最近つらかった会話を一つに絞り、どこを変えると話しやすくなるかを確認します。会話の前に決めること、言葉が止まった時の一文、話した後の反省の区切り方まで順に見ていきましょう。

先に結論

人とうまく話せない時は、話す量を増やす前に、話しやすい条件を作ります。短い時間、話しやすい相手、返事を考えられる連絡手段を選び、言葉が止まった時の一文を用意してください。眠れない、食べられない、仕事や学校へ行けないほどつらい時は、早めに相談先を使いましょう。

1.当記事で扱っている情報は当メディアの調査によるものです。
2.サイトの製品紹介エリアにおける、製品ページへのリンクの一部は、アフィリエイト広告を利用しており、アフィリエイト広告での収益をサイトの運営費・製品の調査費に充てさせていただいております。
目次

話せない理由を会話力だけで決めない

会話では、聞く、理解する、返事を考える、表情を見る、言葉を選ぶ、話題を探すという作業が同時に起きています。疲れている日には、この一つひとつが重くなります。

過去に人前で失敗した記憶や、否定された経験があると、似た場面で体が先に反応します。頭では普通に話せばいいと分かっていても、声が出にくくなったり、返事を選びすぎたりします。

自分を責める前に、体、相手、場所、人数、過去の経験に分けて確認しましょう。下の表では、話しにくさの原因と、最初に変えやすい条件を並べました。

見る場所会話で起きやすいこと最初に変えること
体の疲れ返事が遅れる、集中が切れる会う時間を短くする
緊張言葉を選びすぎる、声が出にくくなるうまく話す目標を下げる
相手との距離本音を隠す、顔色を見る場所や連絡手段を変える
場の人数発言するタイミングを逃す一対一か少人数を選ぶ
過去の経験似た場面で身構える急な克服を目標にしない

仕事の会議では話しにくくても、慣れた人とは話せる。雑談は苦手でも、用件なら伝えられる。電話では緊張しても、文章なら返せる。そこまで分かると、次に試す場面を選びやすくなります。

▲目次に戻る

話しにくい場面を一つ書く

話しにくさは、相手や場所で変わります。初対面で固まる人もいれば、上司や家族の前で言葉が減る人もいます。すべてを同じ苦手にまとめると、対策がぼやけます。

最近つらかった会話を一つ選び、事実だけを書き出してください。反省文にしなくていいです。相手、場所、怖かったこと、体調、話せた部分を分けます。

書くこと
相手上司、家族、初対面の人、気を使う友人
場所会議、飲み会、電話、LINE、二人きりの食事
怖かったこと否定される、沈黙になる、話が長引く、変に受け取られる
その時の体調寝不足、空腹、疲れ、頭痛、予定が詰まっていた
話せた部分挨拶、用件、文章での返信、慣れた相手との会話

電話がつらいなら、最初の連絡をメッセージにする。大人数で黙るなら、相談は個別にする。座って向き合う食事が重いなら、散歩や短い用件に変える。条件を変えるだけで、会話の負担は下がります。

話しにくい場面が見えたら、その場で使う一文を先に用意します。決まった一文があると、沈黙を責める時間を短くできます。

▲目次に戻る

会話の前に用件と終わり方を決める

会話で使う言葉をその場で作ろうとすると、詰まりやすくなります。先に、用件を伝える、聞き返す、終える。この三つの言葉を持っておくと、迷った時に使う言葉が手元に残ります。

本を読む時は、全部を会話術として覚えようとしなくていいです。自分が次に使えそうな一文を一つだけ拾ってください。

場面用件の決め方終わり方
職場の相談確認したい点を一つ書く「確認できました。ありがとうございます」で終える
友人への返信返事の目的を決める「日程を見て連絡するね」で区切る
家族との会話今日決めたいことを一つにする「今日はここまで決めよう」で止める
初対面の会話聞きたいことを一つ用意する「また聞かせてください」で終える

始め方と終わり方があると、会話全体を背負わずに済みます。次の表で、途中で言葉が止まった時にそのまま使える言い方へ置き換えます。

▲目次に戻る

言葉が止まった時の一文を用意する

言葉が止まった時に、面白い返事を探すと頭が固まりやすくなります。その場で使うのは、状況を確認する一文です。

止まった場面使える一文
聞き取れなかった「もう一度聞いてもいいですか」
返事を考えたい「考えてから返してもいいですか」
話が速い「ここまで確認してもいいですか」
終わりたい「今日はここで戻りますね」
断りたい「今回は見送ります」

相手の話を広げ続けなくても、会話は続きます。分からない点を一つ聞く。聞こえた内容を一つ確認する。今できる返事を短く出す。用件のある会話なら、それで足りる場面も多いです。

▲目次に戻る

話しやすい相手と短い会話から試す

練習するなら、いちばん怖い相手から始めないでください。厳しい上司、すぐ否定する家族、過去に気まずくなった相手の前では、練習へ意識を向ける前に身構えてしまいます。

最初は、短く返しても怒らず、沈黙があっても急かさず、最後まで聞いてくれる相手を選びます。その相手との会話で、短い返事や確認の一文を試しましょう。

目標
挨拶だけする「おはようございます」「お疲れさまです」
一つ聞く「週末どうでしたか」「この資料はいつまでですか」
一つ確認する「先にAを進めるということですね」
短く終える「ありがとうございます。確認できました」

境界線があいまいで会話が重くなる人は、次の記事も参考になります。距離の取り方も、会話の負担に関わります。

▲目次に戻る

話した後の反省に時間を区切る

会話のあとに何度も思い返す人は、反省の時間を決めてください。言い方が変だった、沈黙が長かった、相手が困った顔をした気がする。考え続けるほど、次の会話が怖くなります。

振り返るなら、三つだけに絞ります。次回の変更点が一つ決まったら、そこで止めましょう。

振り返ること書き方
できたこと挨拶できた、確認できた、最後まで聞けた
変えること先に用件を書く、短く聞く、終わり方を用意する
相談が必要なこと眠れない、出社がつらい、人を避け続けている

会話のあとに体が疲れているなら、すぐ別の難しい会話を入れないことも必要です。席を立って水を飲み、メモを閉じる。帰宅後は通知を見る時間を決める。会話の後に休む手順があると、人と関わる負担を減らせます。

▲目次に戻る

生活に支障が出る時は相談する

眠れない、食欲が落ちている、人と会う予定を何度も避けている。そうした状態が続く時は、会話の練習だけで抱え込まないでください。

厚生労働省の「まもろうよ こころ」では、悩みや不安を抱えている時に使える相談窓口が案内されています。働く人には「こころの耳」の相談窓口もあります。医療機関、カウンセラー、学校や職場の相談窓口、地域の公的窓口など、使える先を増やしましょう。

会話の前に強い動悸が出る、仕事や学校へ行けない、眠れない、食欲が落ちている、人と会う予定を避け続けている。こうした状態が続くなら、自己流で抱え続けず、専門家に相談してください。

▲目次に戻る

次の会話で使う一文を決める

人とうまく話せない時は、会話力だけを責めないでください。疲れ、緊張、相手との距離、場の人数、過去の経験によって、言葉は出にくくなります。

まず、最近話しにくかった場面を一つ書きます。相手、場所、怖かったこと、体調、話せた部分を分けます。その上で、次の会話では用件を一つに絞り、終わり方と止まった時の一文を用意してください。

長く話せなくても、確認できた、断れた、終えられたなら、次も同じ形で試せます。話しやすい条件を一つ作るところから始めましょう。

参考情報

  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

癒しとくつろぎの杜 編集部は、日々の疲れや人間関係の悩みに寄り添い、心と体をゆるめる考え方、暮らしの整え方、休み方のヒントをお届け。誰もが自分のペースを取り戻せるよう、やさしく実用的な情報を発信していきます。

目次